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監査とは…
 
                                                                                                      

  

 私たち山崎ゼミナールは主に「会計監査」をテーマに学習しています。

「会計監査」と聞くと、まず「会計」という言葉で1年生のときの会計入門を思い浮かべると思います。

簿記という特殊な暗号のようなものを学ばなければ会計はできないと思ったり、机にじっと座って帳簿をつけるというつまらないイメージがあったりするかもしれません。その上「監査」までついた「会計監査」では、聞いた瞬間、拒絶反応が出てしまうかもしれません。

     

会計は英語でaccountingと訳せます。

つまり、会計には「説明する」、誰かに伝えるという意味があるということです。

そして会計はその結果を誰かに伝えるという役割が重要です。

では、「誰」に「何」を説明するのでしょうか? 

 
 

 

 

例えば、「会計内部」を対象にするならば、「会社で使ったお金がどのように、いくら使われたか」を説明することができ、これによってより良い会社のお金の使い方を考えることができます。

 

 

一方で、株主や投資家、債権者といった会社外部の相手を対象にするならば、会社の財政状態や業績を定期的に見せる必要があります。株主からすれば、株式を買った会社が倒産してしまえば、株式の価値はゼロになってしまうかもしれないし、銀行などからすれば、貸したお金が返ってこないかもしれません。逆に業績が好調で会社の価値が上がった場合は、株式を売却すれば利益が期待できたり、保有していたとしても配当がもらえたり、貸したお金に利息がついて返ってきたりします。会社としては、株式を買ってもらって資金調達をしたり、銀行などからお金を借りたりできるので、こういった相手にアピールできる報告書を作ります。

   

ここで、子供が大学に通い、親が学費を支払うというシチュエーションを例に考えてみましょう。大学に通う子供は会社にあたり、親は株主にあたります。子供は自分の成績を定期的に成績を親に報告し、その内容によって、親は学費を払い続けるか、さらに講座やサークルのようなものの費用まで払うかなどの決定をします。

 
  
 
 

ただし、ここで会社が提供した情報が見かけ良く操作をされた間違った情報かもしれないという危険性があります。小学生の頃成績表を持って帰ってきて、親の反応を気にしていたのと同じような気持ちに近いかもしれません。

 
 
 
 

そして、このような相手に対して、会社が提出した情報が正しいかどうかを保証するのが監査の役割です。監査とは成績表を会社が操作せず正しく作られているかといういわば「お墨付き」で、これによって関係者は自分にとって正しいと思える決定ができます。

 
 
  
 
 

先ほどの大学生の子供と親の例を挙げると、子供の成績を単なる子供の自己評価ではなく、大学という機関が保証した成績表を見せるから親は信頼して学費が払えるということです。

 
  
 

 ちなみに、監査は会社の業績や財産の状態、会社内部の機関がしっかりはたらいているかなど、調査する対象によって調査方法も変えていきます。先ほどの成績の例を使うと、皆さんが受講した授業によって成績のつけ方が異なっているのと同じです。監査もそれに応じた形で行われているのです。

 
 
 
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